経営コンサル業の倒産が過去最悪ペースで増加している
帝国データバンクの調査によると、2026年1月〜5月の経営コンサル業の倒産件数はすでに242件。2025年(去年)の年間倒産件数568件を上回るペースで推移しています。単純計算すると、2年間で1200件近くのコンサル会社が消えていく計算です。
これ、ちょっと驚きませんか?
特に目立つのが、行政向けの申請書類や手続き代行、IT導入補助金・デジタル化補助金などの申請代行を生業にしていた事業者です。審査の厳格化と競合の増加によって収入を確保できなくなり、倒産が相次いでいるというのが実態です。
「AIのせいで減ったんじゃないか?」と最初は思ったんですが、現時点ではAIの直接的な影響はそこまで大きくないとも言われています。ただ、これからです。生成AIによる書類作成の自動化が進めば、補助金申請の代行業務はますます代替されていく。倒産の加速は避けられないでしょう。
AI時代に生き残るコンサルの条件——「チェックできる人間」に価値がある
実はうちの嫁も、日本の会社の補助金申請を代行業者に頼んだことがあって、10万円払って気づいたそうです。「これ、全部AIでできるな」と。
書類の雛形を作る作業自体は、AIで7〜8割は十分こなせます。問題は「それが本当に正しいか」「審査に通りやすい表現になっているか」を判断できるかどうか。そこに専門性の本質があるんですよね。
つまり、これからのコンサルに求められるのは「書類を作る人」ではなく「AIが出力したものを正しく評価・修正できる人」です。たとえば「AIで下書きしたのでチェックをお願いしたい、2万円で」という形のサービスは成立するし、むしろそこに高い価値が生まれる。
逆に言えば、テンプレート処理を繰り返すだけのコンサルは、AIの方がよほど速く正確で休まない。太刀打ちできません。
そしてもう一つ重要なのが、人間としての「コミュ力」と「誠実さ」です。正論を言っていても「この人の話は聞きたくない」と思われたら終わり。一緒に真剣に相談に乗ってくれる、寄り添ってくれる、そういう姿勢のある人が長く生き残っていける。
僕自身、コンサルを受けたり提供したりする中で、蓋を開けたら「全然業界のことを知らなかった」「的外れなアドバイスばかりだった」という経験も正直あります。そういうはったりのプレイヤーが今まさに淘汰されているのは、むしろ健全な流れだとも思っています。
発信の世界でも同じことが言えます。文章や写真だけなら作れてしまうけど、こうやってライブで話したり、突然質問されて即座に返したりということは、本物でないとできない。リアルであることの価値が、AI時代にはますます高まっています。
まとめ
経営コンサルの倒産急増は、単なる業界の問題ではなく「AIに代替されやすい仕事の価値が急速に落ちている」というサインです。AIで処理できる部分は任せ、自分にしか出せない専門性・判断力・人間関係の質を磨くことが、どんな仕事においても生き残る鍵になります。
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