イギリスで若者ニート100万人——AIが奪った「入口の仕事」
最近こんなニュースを読んで、正直かなり衝撃を受けました。
イギリスで16歳〜24歳のニートが100万人に達しているというんです。しかも、そのうち6割は就業経験がゼロ。一度も仕事をしたことがない若者が、これだけの人数いるという現実です。
なぜこうなっているのか。原因のひとつは明確で、AIの普及によって「入口の仕事」がなくなってしまったからです。
新入社員がやるような仕事——Excelにデータをまとめる、資料を整理する、簡単な調査をする——こういった業務は、今やAIで代替できてしまいます。企業からすれば「わざわざ人を雇う必要がない」となるのは、ビジネスの論理としては理解できます。
ただ、問題はそこから先です。
この傾向はコロナ禍から少しずつ加速していて、今後160万人にまで増えるという予測もあります。アメリカでも同様の不満が高まっていて、ChatGPTを開発したOpenAIのサム・アルトマン氏の自宅に火炎瓶が投げ込まれるという事件まで起きています。AIへの怒りや将来への不安が、社会全体で爆発しつつある。これは対岸の火事じゃないなと、僕は感じています。
資本主義が崩壊する構造的な問題と、今私たちにできること
ここで見落とせないのが、経済全体への影響です。
企業がコスト削減のためにAIを導入して人員を減らすのは、短期的には理にかなっています。でも、雇用された人々は同時に「消費者」でもある。給料がなくなれば消費もできない。消費が減れば企業の売上も落ちる。そうなると、AI化を進めた企業自身も結果として損をするという、まさに負のスパイラルに陥っていくわけです。
「みんな悪いことをしているわけじゃないのに、全体としては悪くなっていく」——この感覚、なんとなく分かる気がしませんか?
僕が以前から言っているのは、このまま加速すれば資本主義は成り立たなくなるということです。企業側に求められるのは、AIを使いながらも人を残す工夫をすること。賃金を少し下げてでも雇用を守る、という発想が今後のキーポイントになってくると思っています。
では、個人レベルではどうすればいいか。
正直に言うと、経験のある人が有利です。30代・40代が持っているビジネスの経験、対人コミュニケーション、判断力——これはAIには代替できないし、経験のない若者にも真似できないものです。AIを使いこなしながら、その上に自分の経験や人間性を乗せていける人が、これからの時代を生き残っていけると思います。
もし今18歳だったら——と考えると、僕だったら直談判でもいいから、まず泥臭く飛び込み営業をするかな。対人のコミュニケーションが求められる仕事は、まだAIには難しい領域だから。「給料は安くていい、まず使ってみてくれ」という姿勢で経験を積んでいく、それしかないかもしれません。
まとめ
AIによる雇用消滅は、イギリスだけの話ではありません。日本でも、そして世界中で今まさに進んでいる現実です。企業は効率化を進める一方で「人を残す」工夫を、個人は自分の経験とAIを組み合わせる力を磨くことが、これからの生き残り戦略になってくるでしょう。
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